2023年3月10日
株式会社ビズヒント

 Visionalグループの株式会社ビズヒント(所在地:東京都渋谷区/代表取締役社長:関 哲)が運営する、クラウド活用と生産性向上の専門サイト「BizHint(ビズヒント)」(https://bizhint.jp/ 以下、BizHint)は、『組織の心理的安全性に関する調査』を実施しました。企業の取り組み実態から見えた「失敗したケース」や「浸透の妨げとなった言葉」について解説し、今後の課題解決へお役立ていただくための調査レポートを公表します。

【調査レポートのダウンロードはこちらから】
https://expo.bizhint.jp/document/748570
ダウンロードには会員登録が必要です(無料)

【調査概要】
調査時期:2023年1月13日~1月27日
調査方法:インターネット調査
調査対象:BizHintの読者、かつ決裁者(部長・事業部長以上)
回答者数:188名

【心理的安全性とは?】
 個人が不安や恐怖心を感じることなく、自分自身の考えを表現し、失敗やミスを正直に話し合うことができる状態を指します。安心して自分の意見を発信できる環境は、メンバーのパフォーマンスや生産性向上にもつながるため、近年注目を集めている組織論です。

【サマリー】
・心理的安全性を浸透させたい組織は全体の約77%と多い一方、「ぬるま湯」「責任感の低下」など約53%が失敗を経験している
・心理的安全性の浸透に逆効果・効果薄と感じた発言として「何か意見ないかな?」「いつでも相談して」が上位に挙がった
・心理的安全性の浸透にはコミュニケーションの重要性はもとより、組織の理念・ビジョンと社員自身の役割・責任を強く紐付けて進めることが有効である
 

【レポート詳細(一部)】
①心理的安全性を浸透させたい組織は全体の約77%と多い一方、「ぬるま湯」「責任感の低下」など約53%が失敗を経験している

 「あなたの組織は心理的安全性の浸透に取り組んでいますか?」の問いに対し、「取り組んでいる」と回答したのは54名でした。「取り組もうとしている」と答えた90名と合わせると、約77%の組織で心理的安全性の重要性が認識され、浸透へ取り組んでいる(取り組もうとしている)ことがわかります(図1)。

図1
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図1

 しかし、調査を進めると、浸透の過程では多くの失敗があったこともわかりました。心理的安全性の浸透に取り組んでいる、取り組もうとしていると答えた144名に、起きてしまった失敗があったかを聞いたところ、「厳しさや張りのないぬるま湯組織になった」「甘えの気持ちから責任感やモチベーションが低下した」など、77名から回答があり、約53%が失敗を経験していることがわかりました。「心理的安全性」という言葉に対する認識の齟齬により、業務への意欲や責任感が薄れてしまったようです(図2)。

図2
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図2

②心理的安全性の浸透に逆効果・効果薄と感じた発言として「何か意見ないかな?」「いつでも相談して」が上位に挙がった
 また、同じく心理的安全性の浸透に取り組んでいる、取り組もうとしていると答えた144名に、浸透に逆効果・効果薄と感じた(感じる)発言があったかを聞いたところ、100名から回答があり、一番多かったものは「何か意見ないかな?」、次いで「いつでも相談して」でした(図3)。

図3
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図3

 これらの発言は、心理的安全性の促進には適切な言葉のように思われますが、実際には「積極的に手を挙げる社員に仕事が集中してしまい、業務バランスが崩れてしまった」「意見を募ったが、リーダーが意思決定を放棄していると捉えられてしまった」など、逆効果に終わってしまったとの声が挙がりました。

③心理的安全性の浸透にはコミュニケーションの重要性はもとより、組織の理念・ビジョンと社員自身の役割・責任を強く紐付けて進めることが有効である 

 「あなたの組織は『心理的安全性』が充分に高いと思いますか?」の問いに対し「充分高い」「やや高い」と回答した74名(図4)に対し、具体的に何をしたかを聞いたところ、41名の回答がありました。その中で「上司や仲間と話をする時間を設けた」「組織の理念・ビジョンをチーム内で強く共有した」という2つの回答が上位に挙がりました(図5)。

図4
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図4
図5
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図5

 心理的安全性の浸透においてコミュニケーションの重要さは明白です。その上で、組織の理念・ビジョンと社員自身の役割・責任を強く紐付けて進めることが有効といえます。この認識が欠けてしまうと、失敗例のような落とし穴にはまってしまう危険性が高いでしょう。

 さらに本レポートでは、この結果を受け「心理的安全性の落とし穴にはまらないために必要な言葉例」として、上司から部下へ、どのような言葉を掛けるのが適しているのかを考察し、ヒントとしてまとめています。

 BizHintはこれからも日本最大級(※)の決裁者向けBtoBマッチング支援プラットフォームとして、読者のインサイトを分析し、サービスリード獲得・認知拡大・集客などのコンテンツ配信を中心としたさまざまなソリューションを提供してまいります。
(※)会員数は50万人超。役職者比率が高く、決裁者(部長・事業部長以上)の資料ダウンロード数(約8,000件/月)は日本最大級

【BizHintについて】
 クラウド活用と生産性向上の専門サイト「BizHint(ビズヒント)」はリード獲得・認知拡大・集客などのコンテンツ配信を中心にさまざまなソリューションを提供しています。
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【株式会社ビズヒントについて】
 「本気でチャレンジする企業に『誇り』を。」というミッションを掲げ、日本最大級の決裁者向けBtoBマーケティング支援プラットフォームを運営。中小企業経営者をターゲットとした会員制ビジネスメディアや、IT・クラウド活用を目指す経営者の情報ニーズに向き合った企画を通じ、DX推進、事業承継、組織改革といったテーマに関する実践的なコンテンツをお届けしています。
BtoBソリューション提供企業のマーケティング活動のパートナーとして、互いの持続的な成長を目指しながら伴走し、社会に新たな価値を生む中小企業向けBtoBマーケティングのリーディングカンパニーを目指します。
https://www.visional.inc/ja/bizhint.html

【Visionalについて
 「新しい可能性を、次々と。」をグループミッションとし、HR Tech領域を中心に、産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するさまざまな事業を展開。「ビズリーチ」をはじめとした採用プラットフォームや、人財活用プラットフォーム「HRMOS」シリーズを中心に、企業の人材活用・人材戦略(HCM)エコシステムの構築を目指す。また、M&A、物流Tech、サイバーセキュリティ、Sales Techの領域においても、新規事業を次々に立ち上げている。