「べき論」と一線を画す経営者のリアル

2023年2月14日
株式会社ビズヒント

 Visionalグループの株式会社ビズヒント(所在地:東京都渋谷区/代表取締役社長:関 哲)が運営する、クラウド活用と生産性向上の専門サイト「BizHint(ビズヒント)」(https://bizhint.jp/ 以下、BizHint)は、1月の人気記事ランキング(※1)から読み解く、中小企業の決裁者が注目しているトレンドやポイントを、中小企業コンサルティングの専門家である井領 明広氏(つづく株式会社)の分析を踏まえて動向レポートとして発表しました。

 

■つづく株式会社 代表取締役 井領 明広氏
 早稲田大学商学部卒業。NTT Data intra-mart社にてワークフローシステムの営業に従事。後、クラウド会計ソフトを扱うfreee株式会社にて導入支援、マーケティング、営業を歴任。2017年、SaaS導入支援に特化したつづく株式会社を創業。地方中小企業のデジタル化を支援する。

【井領氏が分析するランクインの背景 〜注目ポイント〜】
 今は「経営はかくあるべき」といった情報が市井にあふれ、様々な経営情報が簡単に手に入る時代です。しかし、今回上位にランクインした記事はそれぞれ個性的で、正しさは一つではないということがよく分かりました。ただし、どの記事にも共通しているのは「コアとなる行動指針」「ゴール設定」「人」といった点を重視していること。経営者はこういったところをコントロールし、会社を伸ばしていく必要があるのだと感じました。

■2023年1月人気記事ランキング1〜3位とその分析

1位:株式会社ハーツ 山口 裕詮代表取締役のインタビュー記事
「つぼ八」創業者に諭された「ウサギとカメ」の勝敗を分けたもの。

 「寓話の『ウサギとカメ』で、カメが勝てた理由がわかるか?」。経営危機に立たされた株式会社ハーツ。窮地の山口 裕詮さんを救ってくれたのは、人生の師と仰ぐ「つぼ八」創業者・石井 誠二さんの言葉でした。その後、業態をBtoBの下請けからBotCサービスへ変え、引っ越し便やインバウンド向け運送サービスで成功を収めた山口さん。彼が語る、石井さんの問いかけにあった真意、そして「カメが勝てた理由」とは?
記事URL▶︎https://bizhint.jp/report/726965

【井領氏が分析するランクインの背景 〜注目ポイント〜】
 ゴールを定めて継続する力が経営者にとって重要なことは誰もが認識していますが、「それを実行できるか」となると、かなり難易度が高いものです。最終的には個人の気質の問題になってしまうものですが、本記事では山口さんのゴール設定をする力と共に、素直に周囲の声を聞き入れながら、最後まで粘り強く戦った継続力を見ることができました。改めてこれらの力は重要なポイントであると感じました。

2位:ホッピービバレッジ株式会社 石渡 美奈代表取締役社長のインタビュー記事
社長は社員を“褒めない”。V字回復「ホッピー」、キリっとほろ苦い組織づくり

 ホッピービバレッジ株式会社の3代目社長・石渡 美奈さん。会社の売上を8億円(2001年)から42億円(2019年)まで回復させた立役者に「組織づくり」や「新人社員教育」について話を伺いました。そこで出てきたのは「私は基本的に社員を褒めません」という発言。最近の風潮とは全く異なるのでは?とも思えますが、この裏には新人教育に対する石渡さんの深慮がありました。

記事URL▶︎https://bizhint.jp/report/728216

【井領氏が分析するランクインの背景 〜注目ポイント〜】
 売上が飛躍した理由を「正直わかりません」と語る石渡さんの発言が興味深いです。もともとあったプロダクト力を組織力で活かし、凡事徹底なマーケティングをしたことが結果につながっているのでしょう。新卒採用を始めた点や「社員を褒めない」という観点を取り入れたのもすべて長期的な視座であり、これらの取り組みも売上に寄与したと十分に考えられます。

3位:株式会社ナンガ 横田 智之代表取締役社長のインタビュー記事
5億から50億への勝ち筋。部下への罵声をやめ、社長がやっと気づいた組織づくりの本質

 今でこそ「社長が居なくても回る」ほど自律的な組織だという株式会社ナンガ。しかし10年前は完全なるトップダウンで、ピリピリした空気に耐えられず、多くの離職者も出たそうです。売上も増やし、人材も育て、働き方も変えたい。しかしこのままでは…。そんな悩める横田さんの背中を押したのは、社員から言われたある一言。「えらそうな事言うな!」と思いつつも、思わず納得させられたその言葉とは?
記事URL▶︎https://bizhint.jp/report/728844

【井領氏が分析するランクインの背景 〜注目ポイント〜】
 急激な成長痛を伴って会社が大きくなっていく中での「組織が出来上がらないままに、働き方改革はできない」という横田さんの考えは、まさにそうだと感じます。売上が立たない状況では、まずは売上を上げることが重要ですから。マネジメントやバリューも個性的であり、ナンガらしい経営を体現していると感じました。

また、4〜8位のランキングは以下となりました。


4位:“指示”ばかりでは人も組織も育たない。自律型組織に必要なリーダーシップとは
記事URL▶https://bizhint.jp/report/721220
5位:「鳥貴族」を成長させた“逆算経営”。成功を誰よりも信じた社長の信念
記事URL▶https://bizhint.jp/report/721232
6位:全社員が退職した会社が、パリ・サンジェルマンの荷物を一任されるまで。2度目の復活の軌跡。
記事URL▶https://bizhint.jp/report/727005
7位:人は「事実と感情」を分けられない。崩壊寸前の町工場をチームに変えたカンタンな「〇〇」
記事URL▶https://bizhint.jp/report/730452
8位:斜陽産業にあって星野リゾートに選ばれたブランド。未来を変えた3つの決断
記事URL▶https://bizhint.jp/report/725634

 

 BizHintはこれからも日本最大級(※2)の決裁者向けBtoBマッチング支援プラットフォームとして、読者のインサイトを分析し、サービスリード獲得・認知拡大・集客などのコンテンツ配信を中心としたさまざまなソリューションを提供してまいります。
(※1)BizHintが配信するニュースレター「経営者のためのオリジナルコンテンツ(約30万通)」における決裁者会員の閲覧数ランキング
(※2)会員数は50万人超。役職者比率が高く、決裁者(部長・事業部長以上)の資料ダウンロード数(約8,000件/月)は日本最大級

BizHintは、中小企業経営者の悩みに正面から向き合い、課題解決に繋がる情報発信を日々行っています
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【BizHintについて】

 クラウド活用と生産性向上の専門サイト「BizHint(ビズヒント)」はリード獲得・認知拡大・集客などのコンテンツ配信を中心にさまざまなソリューションを提供しています。
会員数は50万人超。役職者比率が高く、決裁者(部長・事業部長以上)の資料ダウンロード数(約8,000件/月)は日本最大級です。

https://bizhint.jp/

 

【株式会社ビズヒントについて】

 「本気でチャレンジする企業に『誇り』を。」というミッションを掲げ、日本最大級の決裁者向けBtoBマーケティング支援プラットフォームを運営。中小企業経営者をターゲットとした会員制ビジネスメディアや、IT・クラウド活用を目指す経営者の情報ニーズに向き合った企画を通じ、DX推進、事業承継、組織改革といったテーマに関する実践的なコンテンツをお届けしています。
 BtoBソリューション提供企業のマーケティング活動のパートナーとして、互いの持続的な成長を目指しながら伴走し、社会に新たな価値を生む中小企業向けBtoBマーケティングのリーディングカンパニーを目指します。

https://www.visional.inc/ja/bizhint.html

 

【Visionalについて】
 「新しい可能性を、次々と。」をグループミッションとし、HR Tech領域を中心に、産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するさまざまな事業を展開。「ビズリーチ」をはじめとした採用プラットフォームや、人財活用プラットフォーム「HRMOS」シリーズを中心に、企業の人材活用・人材戦略(HCM)エコシステムの構築を目指す。また、M&A、物流Tech、サイバーセキュリティ、Sales Techの領域においても、新規事業を次々に立ち上げている。