CEOメッセージ

株主の皆様には、日頃より格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。

Visionalグループの創業事業である「BizReach(ビズリーチ)」は、私自身が転職活動をした際に感じた、「なぜ日本の働き方はこんなに窮屈なのだろう」「なぜ日本の転職活動はこんなに非効率なのだろう」という疑問をきっかけとして、2009年にスタートしました。創業以来、「BizReach」は、ユニークなビジネスモデルとテクノロジーへの積極的な投資によって地道な努力とともに着実な発展を続け、現在ではスカウト可能会員数は258万人(※)、累計導入企業数は31,700社(※)を超え、日本全体の雇用の流動化を支えるダイレクトリクルーティングプラットフォームへと成長しました。

 ※2024年7月末時点

また、日本が先進国のなかで労働生産性が非常に低いという現実を目の当たりにして、2016年に人財活用プラットフォーム「HRMOS(ハーモス)」をリリースし、採用から入社後の活躍、組織の状態を可視化し、データに基づいた人材活用ができるクラウドサービスを提供しております。現在では、勤怠管理、経費精算、労務給与の各領域へサービスを拡大し、人事業務を一気通貫で支援する「HRMOS」シリーズを展開しております。

今後は、採用プラットフォーム「BizReach」と、人財活用プラットフォーム「HRMOS」のシームレスなデータ連携を通じて、一気通貫型の人的資本データプラットフォームをつくりあげていくことを、さらなる成長戦略としています。これらの実現によって、企業と個人の生産性の最大化を支えてまいります。そして、これらを通じて日本の働き方や職場を、もっと楽しくワクワクできる場にしていきたいと考えています。

■私たちのミッションとこれから
私たちは2020年2月に、株式会社ビズリーチからVisionalへとグループ経営体制に変更し、新たなミッションとして「新しい可能性を、次々と。」を掲げました。このミッションをもとに、今後はHR Tech領域のみならず、新たな領域における社会課題を抽出し、最新のテクノロジーやビジネスモデルを駆使しながら、社会や産業のトランスフォーメーションに貢献していきたいと考えています。

例えば法人限定M&Aプラットフォーム「M&Aサクシード」や、物流DXプラットフォーム「トラボックス」、サイバーセキュリティ領域における脆弱性管理クラウド「yamory(ヤモリー)」やセキュリティ評価プラットフォーム「Assured(アシュアード)」などの事業を開始しています。

私たちはこれからも、時代がもたらすさまざまな課題を、次々と新しい可能性に変え、世の中の革新を支えてまいります。株主の皆様におかれましては、なお一層のご支援とご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

代表取締役社長 南 壮一郎